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好きということに素直だった子供

 
   

 子どもの頃の私の家は貧乏でした。家はぼろぼろの文化アパートで、電話もなかったんです。両親は離婚しており、父親は物心ついた頃にはもういませんでした。しかし、母親からは「鼻をかんで死んだ」と伝えられていました(笑)そんなユニークな母のもとで育てられた私は貧乏でも楽しみながら過ごしていました。私は母親が大好きでした。小学校の時に火事があって家がなくなりました。2ヶ月程母親の姉、叔母のところに預けられましたが、とても寂しかったことを覚えています。私が子どもの頃に描いた夢は「スパイダーマンになりたい」という夢でした。理由は単純で、ただ単に好きだったからです。「好き」いうことに素直だった子どもの頃でしたね。
 中学校に入った頃から新聞配達のアルバイトを始めました。始めた理由はただ単にお金が欲しかったから。この頃はお金持ちになりたかったんです。お金を稼いで何をしたかったという訳ではありませんが、自分で自由に使えるお金が欲しかったんですね。 高校へ行くと「人と違うことをしたら面白い」というコトを考えていました。
 アルバイトばかりしていて、お年玉も小遣いも貰わずに自分で稼いでいましたね。当時アルバイトしていた居酒屋は楽しくて楽しくてしかたがありませんでした。毎日毎日アルバイトをしていました。夜アルバイトをしているので学校では基本的に寝ていましたね(笑)
お金が欲しかったということもありますが、このときは本当に楽しかったからというのが大きかったです!いろんな人と出会えて、いろんな話をして、世界中で一番幸せな日々を送っていると思っていました(笑)
 この時に「何事も楽しい方がいい」ということを心で理解しました。

 
   

楽しいだけじゃない!と思った大学生活

 
   

 大学への進学を決意しますが、現役では落ちてしまい、浪人して関西学院大学へ入学しました。大学でもアルバイトの日々、楽しいことや興味あることを中心にアルバイトを探していました。大学進学した目的なんてほとんどなく、ただ関西学院大学というブランドで自分を大きく見せようとしていたのです。
 今思い返せば、この頃、本当の自信というものがなかったような気がします。
 いろんな選択肢があっていろんな将来を選べるからこそ、捨てることを恐れてしまい今のうちにいろんなことをしておこうと思い、いろいろなアルバイトに手を出すものの、逆に全てが中途半端になってしまって本当に中身のある人間ではなかったのかもしれません。
もちろん大学生活は楽しかったです。しかし、楽しかっただけで夢と呼べるものはありませんでした。「楽して暮らせればいい」ということを考えてしまっていました。

 
   

就職活動で出会った社長

 
   

 就職活動を始めたものの内定を貰えないままでした。そしてエスケイジャパンという会社と出会います。エスケイジャパンはおもちゃを扱っている会社で、UFOキャチャーの景品を扱っていました。実際、面接に申し込んだときには定員に達していて採用を締切っていましたが、私はなんとしても面接をしてもらいたくて作文を送って面接にこぎつけました。
 面接当日、会社に行くと掃除のおじさんがビルのゴミ掃除をしていました。「掃除のおじさんを雇う金もあるんやな〜」と思って会社に入りました。面接の部屋で待っていると掃除をしていたおじさんが目の前の椅子に座りました。なんと掃除のおじさんが社長だったんですねー(笑)面接をしてもらい、その時お盆が近かったので「ほな、お盆明けまでに作文を書いて来て〜」と言われました。しかし、「そんなんじゃあかん!」と思い、お盆前に作文を提出しようと思いました。
 そして10枚の作文を書き終え提出したんです!!
 会社でインターンをすることになり、「商品を売ってこい!」と言われました。今考えれば採用させないように無理難題を言われていたのかもしれませんね(笑)
 そうして必死に二週間で注文をとることができ、学生のうちから営業として働き始めました。「社長から、何かで一番になれ」と言われ、一番になることを考えた結果、毎日誰よりも早く出社し、誰よりも遅く退社すること、そして誰よりも元気に挨拶することで一番になろうと決めました。
 仕事が終わると毎日社長に飲みに誘われて話を毎日聞きました。社長のことを尊敬しきっていて、「こんな人になりたい」と思うようになりました。当時あまり大学に行っていなかったので案の定、大学を留年しましたが(笑)卒業まで待ってもらいエスケイジャパンに入社します。エスケイジャパンに入社したのは10月でしたが、入社して半年でいきなり子会社の東京支店長にしてもらいました。それ迄誰よりも早く出社し、誰よりも遅く退社していたことを社長が認めてくれたのだと思います!

 
       
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