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飲食店がやりたい!不動産会社へ

 
   

 僕が大学を卒業する頃はバブルの絶頂期で、社会的に人手が足りないのでどこにも就職できました。 そんな中「飲食店、そして大きい会社じゃなくて小さい会社でやりたい!」って思いました。 その結果、不動産会社に就職しました。 何故不動産会社なのかと思うかもしれませんが、お金と土地を持っているのは不動産会社だと思い「会社訪問のとき、『飲食店をやらせてください!』と言ったんです。」当時はかなり変わった申し出だったんですけど、採用してくれました。(笑)
 入社後、希望通り飲食店の立ち上げに携わりました。50人ぐらいのスタッフを採用し大きな店になりました。お店の運営側の仕事ばかりでお客さんとも接しない。自分の夢とのギャップを感じました。 次第に自分が歯車のひとつに過ぎないことに物足りなさを感じるようになったんです。

 そこで3年後に退社。飲食関係の大阪のプロデュース会社から誘われ、3年間飲食店のオープンを企画するコンサルティングの勉強をしたんです。そこで色々な店をプロデュースし、4件のお店を立ち上げました。そんな時、自社物件でなかなか誰も手を付けない物件と出逢います。

 
   

自ら飲食店をプロデュース

 
   

「この物件だったら和風の居酒屋をやったらいける!」と思いました。
一から自分で全部やりました。生活もそこでするくらいの勢いでした、来てくれた美容師さんのところに散髪しにいったり、なんでもやりました。誰に教わることなく、「独立したい」って思いを持っていましたね。朝5時に起きて市場に魚を買いにいき、昼の営業が終わったら周辺の会社に営業周りをして、夜のお店の営業が終わってから深夜12時過ぎに帰るのが毎日でした。給料もそんなによくなかったんですけど、でもやめようとも思わなかったんです。
 損得考えんと、必死にやるという時期だったと思っています。あの我武者羅な時期があったからこそ、今があると思っています。同じ年の何倍も経験をつませてもらったし、しんどい事はあったけど、楽しかったですね。
 その頃からも人をつかう側だったんで何でも思いつくことはやっていきました。そのお店は350万円が損益分岐点だったんですが、やめる頃には売上が1000万を越えていました。

 
   

職を転々、「これじゃあかん!」

 
   

 結婚は不動産屋を辞め、大阪でコンサルに行く前にしたんですが、その間は無職だったんで結構無茶だったかもしれません。
 その後、やっぱり夢をかなえて、独立したかったので京都に帰ったんです。 そして、家にある貯金すべてをかけて、嫁に「倍にしてくる!」といって博打でからっぽになりました(笑)痛い思い出です。
 だから京都に帰ってきたけど、お金もなんもない状況でした。
 そこで義父に頼んでマンションがあちこちに建つ時期だったんでシステムキッチンをつける仕事をしてました。歩合制だったんで8時に出勤→17時までしてその後、深夜の牛乳配達も始めました。システムキッチンの方は時代の流れから仕事がなくなてきてその後2年半で辞めることになりました。
 その後トラックの運ちゃんを始めたんです。それで佐川だけは嫁さんが嫌だんたんですけど生活費を稼ぐ為どこでもいいと入ったら実は佐川の下請け、しかも給料安いっていう所でした。でも5年ぐらいしてまいたね。

 ただその頃はいつか夢を叶えるみたいな発言するだけで満足してたんです。でもそれじゃいけないと思って、子どもが小学校に入学するときにお店出すって決めたんです。
 その決断が大きなスタートでした。
 運送会社を辞めて、魚屋さんに3ヶ月間バイトに行って仕入れの勉強をとことんしました。
その後に「ももじろう」さんに行って、「2年で独立します。それでもよかったらつかって下さい」といったんです。

結果から言うと、その2年間の末独立しました。
運送会社で学んだ物流を活かし、海に面さない京都でも美味しい魚が食べられる居酒屋、「居酒屋あんじ」をオープンさせました。
きっかけの一つですが、親父が亡くなったときに、親って死ぬということを初めて実感しました。
「自分が子供をおいて死ぬこともある」
そう考えた時、子どもにしてほしいことはなんだろうって考えて、
「自分が残したものを子どもが使って大きくなって欲しい」って思ったんです。
そして母親に家を担保にさせてもらって、お店を出そうって決意しました。
「親に認めて貰いたい」
そういう覚悟というか意地がありました。
「トラックの運ちゃんで終わりかい!?」って自分に常に投げかけて、絶対に店を出すと決意したんです。

 
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