rogo  
    p2  
    p2  
   

目指せ!漫画家 しかし…

 
   

大学生活はそんな感じで周りに流されてしまいましたが、卒業してからは漫画家を真剣に目指します。
それでも生活があるのでバイトしながら目指してて、結局失敗するんですよね。
遊びに行ったりバイトしたりで、目標に向けて一心不乱にはできていなかったんです。
一度デビューされて次の連載を狙っている方でも、漫画家としてやっていくのかいかないかが問われる世界で僕はまだデビューもしていなかった訳で、このままだらだら続けていても仕方がないと思い、30歳を区切りに営業の会社に就職しました。

30歳で初めて就職し、最初は勝手のわからないこともありましたが、そこで大切なことを学びました。
アルバイトの時は、時間の切り売りという感覚で「仕事=お金儲け」だと思って働いていましたが、その営業の会社で働くことによって「必要とされること、必要なことを必要な人に届けるということが仕事」ということだと初めてわかったんです。
今迄、何の為に働くのかということを考えたことはなかったです。

 
   

自分のやりたいこと

 
   

そうやって何の為に働くのかということを日々考えるようになって、「自分が何をしたいのか?」ということを考えるようになりました。
やっぱりその時思ったのは「漫画を描きたい」だったんですよね。
「必要とされること、必要なことを必要な人に届けるということが仕事」ということがわかって、漫画でも自分の表現したいことだけを表現するのはいけないと思い、読み手のことも考えないといけないなぁと気付いたんです。
それを考えたときに何かヒントを掴んだような気がして「もういっぺん漫画で勝負したい」と思うようになりました。

当時、サービス内容を楽しくわかりやすく説明した漫画冊子をお客様向けに自分で描いていたんですが、それが結構便利で好評だったので、「あれ?これもしかしたら商売になるんじゃないか?」とインスピレーションを感じたんです。

「何の為に働くのか?」って考えていくと、結局そこで営業の仕事をしていたのもお金の為で、自分のやりたいことじゃないって思ってしまって、仕事をしているときも何か違和感を感じるようになり、そして辞めることにしました。

 
   

開業

 
   

会社を辞め、個人として漫画を描く事業を始めました。
半年ぐらいは全く仕事がなかったのですが、お金の為だけに働きたくはなかったのでアルバイトはしませんでした。
それと、アルバイトをしながら漫画家を目指していたときのように中途半端なことはしたくなかったんです。
就職をしていたときの貯金でなんとか食いつなぎ、「漫画描きます!」って営業をしながら仕事を貰える日を待ちわびていたんですが、ついに最初の仕事を貰えることになりました!
最初の仕事はワンカット¥500という、かなり小さい仕事でしたが、まずは一件頑張ろうと続けていたら、その会社さんから月々¥35,000の仕事を頂けるようになって、さらに頑張っていると他の会社さんから月々¥50,000の仕事を頂けるようになりました。

それで月々¥85,000の収入を得られるようにはなったんですが、実際はまだアルバイトしている方が稼げる程度の売上げでした(笑)でも、何の実績もないのに仕事をいただけたんですからたいへん感謝しています。

 
       
    pre1 back top next3  
           
step1へ戻る step3へ行く 小川満洋氏TOPへ戻る 情熱人サイトへ戻る step1へstep3へ