高校を卒業すると、鍼灸整骨院で朝から仕事をして、夜学校に行くという生活が始まりました。今思えば、本当にハードな毎日でした。でも、一度も辞めようとか、諦めようとか思う事はありませんでした。 僕は学生時代周りから「あんたはあかんなぁ」と言われ続けてきました。学生ながらに世の中に必要とされていないと感じていました。でも、鍼灸整骨院では違いました。患者さんから先生と言われ、感謝の言葉まで頂ける。それまで人に感謝されたことがなかったもんだから、その感謝の言葉が本当に嬉しかったんです。 確かにうまくいかなくて辛いと思ったことはありましたけど、辞めたいとは一度も思いませんでしたね。 ま、白衣を着ているだけで、先生と言われるわけですから、ほぼ騙しですね(笑)
独立するということは最初から決めていました。 でも、計画的なものでも何でもなくて、ただ漠然と自分は中学、高校とやりたいことをやってきて、散々時間をもてあまして、おもしろくないということに辿り着きました。そこで、何かに燃えたいという気持ちが芽生え始めました。自分が熱く燃えられるものが見つかったから、それを使って社会に存在したいと思うようになりました。それが、キッカケといえば、キッカケですかね。 9年間働いた整骨院の院長さんはすごくいい人で、その整骨院の夢と自分の夢が合致していたら、残っていたかもしれません。でも、自分の中では自分の店を持つということが大きかったから、独立を決心しました。