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それからは、着実に自店舗をオープンする準備をしていきました。
お店を出す為のお金は製麺会社の時から貯蓄をしていて、800万あったんです。
それでお店をオープンする前、キャッシュフローを作る時に「よし、ここまで来たら赤字でも3ヶ月先の支払いまではいける!」ということを思ってて「よっしゃこれで完璧や!」と思った矢先、オープンの3日前になったときに「レジ金がない!!」ということになりました。
そのままレセプション(お金は貰わないのでレジ金はいらない)をしながら「¥150,000のレジ金どないしよう」と心の中で考えていた時に、ある業者さんから祝儀をもらいまいた。
レセプションにその社長さんが来てくれて、「頑張れよ」と祝儀を頂いたんです。
レセプションが終わり、家でその祝儀を確認してみると、袋には「2」と書いてありました。
普通業者さんからの祝儀といったら¥5,000か¥10,000ぐらいなんですけど、「うわー社長¥20,000もくれて。」と思っていたらあけたら…ピン札で¥200,000も入っていたんです!!
次の日電話で「社長こんなにもらえませんよ。」と僕が言うと、「ええねん。お前はやる男やと思ってるから、先行投資や。」と言ってくれました。
そしてその¥200,000がレジ金になったんです。
【取り組み】
正直何の難しいこともしていません。麺屋わっしょいは「どこの店にもできることをどこの店にも負けないぐらいしている」ただそれだけなんです。
例を挙げていきます。
例えば、うちの店ではラストオーダーを取りません。
僕の考えですが、ラストオーダーをとるのって、早く片付けたいが為に行っている、完全なる店都合のシステムだと思うからです。
あと、閉店後でも来られたお客様には注文をお伺いしてラーメンを食べて頂きます。
お客様を追い返すことはしません。
それがスタッフにも浸透していて、23時まわってもお客様が「いける?」と入って来られても「いらっしゃいませ!」とお客様に「閉まってませんよ!」という想いを伝える為に、営業時間内より大きな声を出してるんですよね。
その結果、23時付近になっても満席になっていることもよくあります。
それともう一つ、開店時間は5分でも10分でも早めます。
待ってくれているお客様は少しでも早くラーメンを食べたいと思ってくれていると思うから、5分でも10分でも早く開店できるようにしています。
あとは、お客様の要望には可能な範囲では必ず応えています。
麺の固さや味の濃い薄い、野菜抜き、出来る範囲では必ず応えていきます。
こういうことってどの店もできることなんですよね。
でも手間がかかったり、費用がかかったりするからやらないだけで。
閉店後片付けた後に入ってきたお客様へのラーメンって、店側からしたら赤字なんです。
でもその一杯って絶対お客様の心に響いてるし、想いは伝わっていると思います。
そのお客様はまた、営業時間内に他のお客様を連れてくれるんです。
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